Technology introduction

me fullness Technology 1

分析

顔から「自分」を知る技術とは?

顔から「自分」を知る
2つの最新技術

活動と休息のバランスを司っている自律神経。その状態は血流を通して肌に表れています。

本プロジェクトでは、まず、顔の「肌色の変化」に着目。30秒間の動画撮影だけで、自律神経の状態※1を測れるようになりました。

そして2つめは「顔の表面状態」の分析。疲れが溜まると肌がアレる、という多くの人の実感を、ポーラ・オルビスグループが蓄積する1,910万件の肌のビッグデータ※2などを用いて解析し、ストレスや疲労と肌の関係性を割り出しました。

「①肌色の変化」そして「②顔の表面状態」という2つをとらえることで、「どれだけストレスや疲労が溜まっているか」が推定できるのです。

※1 自律神経の状態とは、「活動・緊張」の交感神経と「休息・回復」の副交感神経の元気度やバランスのこと

※2 2021年12月末現在

① 肌色の変化からだのサインは顔に出る

自律神経※1の「元気度」を
測る画像分析

じつは「肌の血色」は心臓の鼓動とともに秒単位で変化しています。それは、血液の流れを作り出す心拍は呼吸や心身の状態に合わせて微細にゆらいでいて、それが血流の変化として肌に反映されるから。

とても微細な違いなので肉眼ではとらえにくいですが、スマホに搭載されたカメラを活用することで、この秒単位の変化までを撮影することができます(図)。

たとえば、この肌色の変化は一定ではなく、揺らいでいます(心拍変動)。この揺らぎがなくなったなら、それは自律神経がうまく機能していないサインでもあります。me-fullnessアプリを使うことで、手軽にこまめに撮影することができる指先や顔の動画から、今の自律神経の状態をチェックできるのです。

スマホのカメラで検出した頬の肌色変化

この例では10秒間で13回の肌色変化が検出されている

② 顔の表面状態顔には、こころが表れる

ストレスや疲労を感知する
セルフチェック分析

さらにme-fullnessは、ストレス・疲労は「顔に出る」ことを膨大なデータ解析から実証しました。

カメラを鏡に、自分の顔の表面状態についての簡単な5つの質問に答えることで、ストレスや疲労度を割り出します。

血色から自律神経状態をとらえる画像分析が数値による「客観」なら、ここでの回答は完全な「主観」。現代社会で主観は軽視されがちですが、客観=外の目だけでは「自分の全部」は知ることはできないと考えます※2。自分の顔を観察することは、自分と向き合うこと。単純なことのようですが、きちんと自分の顔を毎日視るということができていない方も多いのではないでしょうか?たった数十秒でも、自身を見つめ向き合う時間は思った以上のme-fullnessをもたらします。

※2 今後、肌細胞の画像から分析できる機能を付加する予定ですが、どれだけ技術を進化させても、自己分析はme-fullnessの重要な要素です。もちろん、回答とストレス・疲労度の関連性は、科学的なデータ解析に基づいています。

ストレス・疲労と肌トラブルの関係

※1 ストレス・疲労の影響指数が 0 の時のトラブル発生率を 1 とした時の相対比

※2 「ストレスが多い」「疲れやすい」「イライラすることがある」「寝つきが悪い・ぐっすり眠れない」をストレスにより心と体のバランスの崩れている状態と定義し、当てはまる項目の数を指数化したもの

20~50代の123万人の女性データで解析。「ストレスが多い」「疲れやすい」「イライラすることがある」「寝つきが悪い・ぐっすり眠れない」と回答した数を「ストレス・疲労の影響指数」 と定義し、当てはまる項目の数と各種肌トラブルとの関係性を解析した結果、ストレス・疲労の影響指数が増えるほど肌トラブルの発生リスクが増加する事が明らかに。

疲れは細胞にも宿っていた!

細胞の「かたち」で疲労を分析。

me-fullnessは、ストレス・疲労により増加する体内の酸化物質の量が、肌の角層細胞の形と連動していることを発見しました。つまり細胞の「かたち」から、体内の酸化物質量を推定することで、ストレス・疲労レベルを見ることができるのです。
現在、数年内の実用化を目標に、スマートフォンで簡単にこれを解析できる技術を開発中。将来的にはストレス疲労だけでなく、もっと多くの心身のチェックができることを目指しています。

角層細胞のヒートマップ解析

AIによるビッグデータ解析によって、血中の酸化物質A, Bとの関係性が見いだされた細胞の部位

me fullness Technology 2

体験

触れるだけで心身を整える
「振動」とは?

振動が、
こころとからだを解放する

わたしたちが持つ五感の中で、触覚は最も根源的な感覚と言われています。人は、心拍と同じような振動に触れているとき、その振動がだんだん早くなっていくと活性化してきて目が覚めてきます。逆にだんだんゆっくりになっていくと、気持ちが落ち着いてきます。また、たとえば頭にかーっと血が上っているときには、急激に振動を下げることで、はっと我にかえることができるのです。me-fullnessアプリでは、この振動がこころとからだに与える影響に着目。その時、自分がなりたい状態に導くために最適化した振動コンテンツを選べるサービスを開発しました。

課題 ストレスや披露で気持ちの切り替えができない
me fullness
最適化した振動コンテンツ
価値提供 自分にあった五感刺激を提供し気持ちの切り替えをサポート
振動に引き込まれて、
変わっていく

心拍と連動した
独自の振動設計

音楽を聞きながらランニングするとより長く走れたり、一定のリズム音を聞いていることで気持ちが落ち着くなど、音やリズムは身体に影響を与えることがわかっており、学術研究テーマとなっています(「引き込み現象entrainment」)。こうした学術的研究に新たな仮説と実験を組み合わせ、振動にも、同じように心身状態を変化させる力があることを発見しました。

さらに、その振動を心拍数に同期させると効果が高まることも実証。me-fullnessアプリでは、その人ごと、その時ごとの心拍数や心身状態に合わせ、最も効果的な振動パターンを体験できる、独自の振動設計になっています。

振動による
気持ちの切り替え技術

緊張・ストレス状態

安定した心身の状態に

①振動数を減少させると「緊張緩和」

緊張状態における「振動なし」「振動数固定(50bpm)」「個対応変化(被験者心拍数から開始し、50bpmに減少)」の振動体験結果(n=42)。
個対応変化において「緊張緩和」作用が最も高い。
縦軸は緊張覚醒因子得点。振動体験前の値を基準。

②振動数を増加させると「覚醒」

集中力低下状態における「振動なし」「振動数固定(被験者心拍数1.5倍の振動数)」「個対応振動(被験者心拍数から開始し、1.5倍まで増加」の振動体験結果(n=42)。
個対応変化において最も「覚醒」作用が高い。縦軸は心拍計測よりSD2/SD1を算出。振動体験前の値を基準。

今の自分に必要な解決を、
501通り※3から

現代人は、ストレス・疲労により「こころとからだの切り替え」がうまくできなくなっています。この切り替えを助けるのがme-fullnessアプリ。

夜ぐっすり眠るためのOff timeモードと昼のスキマ時間にリフレッシュできるOn timeモードで、目的に特化した触覚体験をもたらします。夜モードでは振動に加え、アプリ用に作曲された音色と、振動を感じる間の呼吸やマインドをサポートしてくれる声のガイダンスを、その人のなりたい状態や、その時の状態に合わせてセレクト。

※3 音色80種類×画像89種類×振動67種類のパターンから構成。その時のユーザーがなりたい状態とその時のユーザーの状態に応じて、毎回異なるコンテンツを提供。

振動と⾳楽の相乗効果

振動

振動

+

音楽

ストレス感

減少

減少

緊張度

減少

減少

イライラ度

減少

減少

ストレスホルモン(コルチゾール)

減少

約15分間のパソコン作業によって引き起こされた疲労状態における、振動体験、もしくは振動と音楽の複合体験の結果(n=36)。振動と音楽の複合体験では振動体験のみよりも高い効果を確認

me fullness

(ミーフルネス)

分析×五感刺激
気持ちの切り替えを
サポートするアプリ